日本には昔から「山椒は小粒でもピリリと辛い」ということわざがあります。
チワワはまさにこのイメージにぴったりの犬です。
活発で快活、機敏な動き、飼い主への忠誠心、勇敢な性格。
大型犬にだって気後れすることなく吠えかかっていくことも。
体が小さく、甘やかされることも多いため、
王様気取りのチワワもよくみかけられます。
そういった子は飼い主やその家族に対してさえ、うなったりかみついたり…。
ちゃんとしつけたチワワは無論こういった暴挙にでることはなく、
とても忠誠心の高い伴侶になります。
家族で飼っていても、特定の大人を絶対と定め、
その人に従って行動するのを好む子が多々見られます。
自分がリーダーと決めた人には、実に細やかな愛情表現を持って尽くそうとする…
小さな体に見合わないほどの大きな愛情を注いでくれるのです。
大好きな人の前では甘えっ子ですが、チワワは意外と一人でいるのも上手。
訓練しておけばお留守番だってこなせます。
警戒心が強く勇敢なため、もし不振な物音がしたら甲高い声で吠えてくれます。
不審者と直接立ち向かうにはこのサイズでは役不足。
けれども空き巣などはできるだけ犬のいる家庭は避けるとのデータがあります。
吠えてくれるだけで十分役に立つのです。
プライドが高く、愛情を独り占めしたがるタイプです。
けれども同じチワワならば一緒に仲良く暮らすことも難しくありません。
他の犬種との相性は微妙なところですが、
子犬の頃から一緒に暮らすようにすればそれもあまり問題ありません。
もっとも、サイズの問題があるので、
大きい犬では悪気無しにちょっとじゃれただけで大怪我にもなりかねません。
一緒に飼うならチワワに危害が及ばない、
できるだけサイズの小さい犬にするべきでしょう。
チワワ
ダックスフンド
ポメラニアン
ヨークシャーテリア
柴犬
チワワが世界最小の犬として登録されてから100年以上が経ちますが、
未だにその地位が脅かされることはありません。
チワワの体重は1〜2kgが理想とされています。
体重がセントバーナードの100分の1ほど、
おなじみ柴犬と比べても10分の1ほどと非常に小型です。
ウサギ界の最軽量選手、ピーターラビットのモデルにもなった
ネザーランドドワーフが1kgほどなので、
世界最小の犬は世界最小のウサギと同じ体重と言い換えることができましょう。
けれども軽量のものが好まれるあまり、
先天的な異常や妊娠出産に向かない子が産まれてくるような
無茶な交配が行われてしまいました。
そのため、最近は犬の健康を考えて、
チワワの上限体重が2.8kgから3kgに上方修正されました。
ショーの世界では体重が軽すぎるものもよしとはされません。
頭は「アップルヘッド」と呼ばれる独特の形をしています。
名前のとおり、リンゴのように出っ張った形状で、
チワワの重要な特徴のひとつと位置づけられています。
同様に重要視されるのが尾の長さとバランス。
カーブを描いた尾は腰へと向かってカーブし、
ピンと高く保持されるようでなければいけません。
体長と体高がほぼ等しいスクエア型であることが望まれていますが、
胴長の子が多く、よく見かける犬の割には見とれるような
プロポーションの子が少ないものです。
耳は大きく、各々の間隔が広いのも特徴です。
子供の頃からそこそこ大きくなるまで耳が寝ている子もいますが、
大人になったら立ち耳になるのがチワワです。
噛み合わせが悪く舌先がちょろっと出ているものもしばしばいます。
けれどもチワワは本来レベルバイト、もしくはシザースバイト。
この噛み合わせであることが望まれます。
最近ミックス犬の流行で、チワワと何かのミックスも多いですが、
こういった特徴に注意して見ると結構高確率で
「チワワでない」ことが見抜けるものですよ。
パピヨン
ミニチュアシュナウザー
マルチーズ
シーズー
パグ
世界最小の犬は、世界に名だたるウォルトディズニーでも
映画の主役をつとめています。
タイトルはズバリ、「ビバリーヒルズ・チワワ」。
2008年、アメリカで作られたこの映画では、チワワが超セレブ犬として登場。
確かにセレブに愛される犬としてもピッタリですね。
日本でも公開され、DVDも発売されているので、
ご覧になったことのある方も多いのでは。
画像に加工が施されている部分もあるとはいえ、
このように映画の主役を果たすほどですから、
チワワの訓練に対する感受性の高さ、賢さがよくわかります。
チワワは歌の題材にされることもしばしば。
前述の映画でも替え歌で使われている、「邦題:チワワ de こんチワワ」は、
2002年スペインで「究極のチワワ応援歌」として作られたそうです(笑)
なんとこの歌、現地では子供から大人まで皆知っている超有名歌だとか。
しかもこのように日本語のタイトルまでついているのですから世界的。
チワワ、すごいですね。
さて、最近の日本におけるチワワブームの先駆けとなったCMといえば
お分かりになる方もいらっしゃるはず。
2001年頃から始まったアイフルのCMに登場したくぅ〜ちゃんは、
劇中に出てくるお父さんのみならず、日本国民の心までまるごと魅了。
当時は社会現象にまでなりました。
チワワはアニメや子供向け商品分野に登場することもしばしば。
チワワをモチーフにしたキャラクター商品は多数あり、女の子を中心に大ヒット。
また男の子向けのアニメである仮面ライダーシリーズにも
チワワが名脇役として登場したこともあります。
世界で愛されるチワワ。
これからも世界の各地でメディアの人気者になるのは間違いないでしょう。
最近では「ビッグチワワ」と呼ばれる、
チワワのくせして8キロや10キロにもなる
びっくり犬もひそかなブームとなっています。
小型軽量のものが望まれすぎて体が弱い子も産まれている現状で、
こういった逆風的なムーブメントがおきているのも
なかなか興味深いものがありますね。
ボーダーコリー
トイプードル
フレンチブルドッグ
コーギー
ジャックラッセルテリア
チワワは世界でもっとも有名な犬の品種のひとつと言えるでしょう。
けれどもその歴史は謎に満ちています。例をあげるならば、
・メキシコの古代民族が神事に用いていた「小ぶりで長毛、吠えない犬、テチチ」説
・侵略者スペイン軍がメキシコに持ち込んだ「スペイン原産の犬」説
・大陸が地続きだったときにメキシコに渡ってきた
「チャイニーズクレステットドッグとテチチの自然交配」説
・中国人が小型化した犬が移民と共にメキシコに持ち込まれた「中国原産の犬」説
・メキシコに移民した中国人が現地の犬を小型化した
「中国人が小型化したメキシコ原産の犬」説
・現在のチワワの頭骨にあるものと同じ特徴を持った
ミイラが物語る「エジプト起源」説
・北アフリカからマルタ島に持ち込まれ長きにわたって保存、
そこではマルチーズテリアと呼ばれていた「マルタ島保存」説
このようにいくつもの有力な説があるのですが、未だ完全には解明されていません。
実はチワワに限らずルーツがはっきりとしない犬種は多く、
むしろ由来がちゃんとわかる方が少ないのです。
飼い犬自体の由来もつい最近までオオカミ、ジャッカル、コヨーテなどなど…
実に色々な説がありました。
科学者の遺伝子調査により現在では
「オオカミが全ての飼い犬の祖先である」とわかったのですが、
あの巨大なオオカミから作り出されたと考えると驚きですね。
もしかしたらチワワもいずれはルーツがはっきりするのかもしれません。
それはそれでいいことなのでしょうが、
このように色々なルーツを考えて夢を見るのもまた楽しいと思うのですが…
どうでしょう。
はっきりとしているのは、現在のチワワはアメリカでうまれたということ。
1850年頃アメリカ人がアメリカとメキシコの国境付近から
持ち帰った小型犬をアメリカで固定したのです。
チワワがアメリカで品種として登録されたのは1904年。
「チワワ」というのはメキシコの都市の名前です。
日本での登場は第二次世界大戦後、進駐軍が連れてきたのが最初のこと。
1970年頃からはメジャーになり、
近年ではランキングが常に上位に食い込む人気犬種となっています。
ボストンテリア
ビーグル
キャバリア
ラブラドールレトリーバー
ゴールデンレトリーバー